(1) 概要

 電験3種とは?・・。 正式には、「第三種電気主任技術者」試験です。その免許状を取得するためには、電気事業法にもとづく国家試験に合格するのも一つの方法です。(その他、工業高校や工業専門学校などの認定校を卒業し、実務経験の後申請により授与される。)
 
 第三種電気主任技術者免許状を取得すると、事業用電気工作物を設置する事業者等に義務づけられている、電気主任技術者に選任される資格を有することになります。その電気施設の範囲は、構内に設置される[電圧50,000V未満]、構内以外に設置される[電圧25,000V未満]の電気施設の保安監督にあたることができます。(出力5,000kW以上の発電所を除く。)
 
 受験資格には、学歴、年齢、性別、経験等の制限もありません。なお、身体障害者等で受験の際、補助器具等の使用を希望する場合は相談に応じてくれます。(受験申し込み前に電気技術者試験センターに相談) http://www.shiken.or.jp/ へのリンク
 
 なお、第三種電気主任技術者免許状取得者は、電圧10,000V以上の電気施設において5年以上の保安監督の実務経験の後申請により、第二種電気主任技術者の資格をうることができます。  

       

(1)、各科目の解答方式は、マークシートに記入する多岐選択方式
    A問題 : 1つの問に対して1つを解答する方式。
    B問題 : 1つの問の中に小問2つ設けて、それぞれに対して、1つを解答する方式。

(2)、情報処理の問題で使用するプログラム言語
    機械科目の試験範囲のうち、「電力システムに関する情報伝送及び処理」の問題で用する
    プログラム言語についての説明がありますから、よく読んでおくこと。

(3) 使用できる電卓の種類(概略)(最新情報はその年の案内書をご覧下さい。)

(2) 試験科目とその範囲及び回答数・試験時間 (最新情報はその年の案内書をご覧下さい。)

電池(太陽電池方式を含む。)内蔵型電卓で音の発しないもの(四則演算、開平計算、百分率計算、税計算、符号変換、数値メモリ、電源入り切り、リセット及び消去の機能以外の機能を持つものを除く。)に限る。 ただし、開平計算(√)機能は必須です。
 (関数電卓は使用出来ません。 なお、使用できる電卓については”受験案内”に詳しい説明がありますから一読のこと。) 

備考 回答数欄の*印は選択問題を含んだ回答数。

        範             囲   回 答 数  試験時間
 理論 電気理論、電子理論、電気計測及び電子計測に関するもの。  A問題 14題
 B問題 *3題
  90分
 電力 発電所及び変電所の設計及び運転、送電線及び配電線(屋内配線を含む)の設計及び運用並びに電気材料。  A問題 14題
 B問題   3題
   90分
 機械 電気機器、パワーエレクトロニクス、電動機応用、
照明、電熱、電気化学、電気加工、自動制御、メカトロニクスならびに電力に関する情報伝送及び処理に関するもの。
 A問題 14題
 B問題 *3題
   90分
 法規 電気法規(保安に関するものに限る。)及び電気施設管理に関するもの。  A問題 10題
 B問題  3題
   65分

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電験3種とは?

(4) 科目合格制度について

 試験は科目ごとに合否が決定され、4科目すべてに合格すれば第三種電気主任技術者試験が合格となります。4科目中一部の科目だけ合格した場合は、「科目合格」となって、翌年度及び翌々年度の試験では申請により当該科目の試験が免除されます。(この免除申請をしなかった場合は、保留の権利がなくなります。)この制度により3年間で4科目に合格すれば、第三種電気主任技術者試験に合格となります。

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